平成19年12月1日の土曜日。
なんだかね、ままはもう今日は平成２０年の２月11日だというのにね、とろとろとまだ
２か月以上も前のことを書いているんだよ。
まあ、思い出すといってもね、ままはもういいかげんいい年をしているからね、思うようには
行かないけれど、それでも、一生懸命頑張っている。
だってね、僕のことだけではなくて、自然の移り変わりをデジカメに一応収めているでしょう。
だからね、ああ、あの時期はああだったのね、そんなだったのねえーって、思い返した時に
記録として残しておきたいんだってさ。
勿論それだけではないさ。
気持の移り変わり、そうだよ、これが一番大切なことなんだ。
パパが癌だと分かってからというもの、ままはすっかり年を取った感じになったけれど、
そして、とても寂しげな顔をするようになったけれど・・・
まま、パパはきっと良くなるよ！大丈夫だよっ！って、僕はままの顔を見ていつも励ますんだ。
そうすると、ままはにこっと答えてくれる。
こんな時こそ、ままがしっかりしないといけないよ。
パパに元気をあげなくてはいけないんだからね。
そんな気持ちで僕はままをじーっと見つめる。
ままは、そうね、ハッピー、分かったわよ♪って今度は僕をしーっと見つめ返すんだ。
アイコンタクトってやつさ。
もう、１２月に入ったというのにね、紅葉が本当に今年はいつまでも続いていて、僕らを楽しませてくれる。
心も和むよね。
いよいよ、１２月３日にパパはつくば大学病院に入院する。
最初は検査が１０日ほどあって、１３日が手術だ。
今はただ、時を待つのみだ。
心を静かにして、お祈りするんだ。
「パパの病気が早く良くなりますように・・・」と、僕も毎日パパやままと一緒になって、御仏壇に
向かって頭を下げている。
人生を四季に例えれば、パパやままはまだまだ秋だと思う。
きれいに見事に紅葉するといいな。
師走に入ったと聞いただけで、なんだか忙しく感じるのはなぜだろう。
師が走るって、面白い語源だよね。
今年の冬はインフルエンザが大流行しているそうだ。
特に低学年の児童が罹っているらしい。
ままは最近通勤時には必ずマスクをしている。
ままが病気になったら、それこそ大変だからね。
パパに移すと一大事だものね。
時間が過ぎるのが早いような遅いような・・・
押し迫った平成１９年、師走・・・
クリスマスもやってくる。
僕はクリスマスプレゼントなんて、何もいりません。
「お願い！パパの病気が早く良くなりますように・・・」
それだけが、僕のただひとつの望みだ。
この辺りはね、ゆりかもめが飛んで来るんだよ。
ねっ、すごいでしょう～♪
小川が気に入っているようだね。
何羽も群れをなしてぐるぐる飛んでは降りてくる。
ままはころぶといけないから、金網越しに写真を撮った。
ちょっと見えにくいけれど、我慢してね。
でもね、一羽だけほらね、ポーズを取ってくれたんだよ～（笑）
いつまでいるんだろうね。
もう少し寒くなるといなくなるのかなあ？
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪ ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？
