実は、なんで今日はお買い物に行かなかったかって言うとね、
これからは週末は必ず、冷蔵庫や冷凍庫にあるものを
整理しようということになったらしい。
どうしても買い過ぎてしまって、溜まる一方だからって、ままが
決めたことなんだ。
そうして決めた日というのが今日だというわけさ。
だけど、豆まき用の豆と恵方巻きだけは買えば良かったのにな・・・
節分の日に恵方巻きを食べるという風習は、ここ関東では
なかったけれど、最近スーパーなどの宣伝効果のせいか、
大分こちらでも浸透してきたようだ。
去年は確か食べたよね。
節分の夜に、その年の恵方に向かって、目を閉じて、願い事を
思い浮かべながら太巻きを切らないでかぶりつく。
決しておしゃべりをしてはいけない。
太巻きの具は、七福神にちなんで、かんぴょう、キュウリ、椎茸、
伊達巻、鰻、でんぶの七種類だ。
福を食べるという意味合いがあるようだ。
というわけで、僕はそのお話を聞いて、安心したというわけさ。
ドラ(=^・^=)からやった免れたというのに、鬼さんに寝床を
奪われてはさあー大変！ってあたふたしていたけれど、もう
大丈夫だね。
今夜はきっと遅くまでやしのみ家では、鬼さん達と酒盛りだろう。
さあー、僕はもう寝るよ。
付き合ってられないからさ。
それに、鬼さんが酔っ払って僕のハウスに転がり込んでもいや
だしね。
しっかり寝床を今から確保さ。
それでは皆さん、おやすみなさ～い。
こんな風習とはね、
掛け声は通常「鬼は外、福は内」でしょう？
だけど、ある地域や神社では、鬼を祭神または神の使いと
している神社、また方避けの寺社では「鬼は外」ではなく
「鬼も内（鬼は内）」としているそうだ。
また、家庭での豆まきでは、「鬼」の付く姓（鬼塚、鬼頭など）の
家で「鬼は内」の掛け声が多いそうだよ。
知らなかったなあー
そうかあー
やしのみ家は苗字に鬼は付かないけれども、やはり考え方次第
ってことなのかな。
夕飯の時にパパとままはこう言っていた。
「そうかあー 今日は節分だったねえー
他所の家から逃げてきた鬼さん達を呼び込んで宴会でもするかあー」
パパは冗談で言った。
ままは、実は心の中で、鬼は豆をぶつけられてかわいそうだなって、
ふと思ったらしい。
そう思った時に、パパがそんなことを言ったものだから、
「あらっ！そうねえーいい考えね。
一緒に飲むといいかもねえー」って言って大笑いだった。
じゃあー、今まで毎年豆まきをしていたのはなんだったの？
僕は思った。
そうかあー 考え方次第ってことなのかなあー
何事も良い方に解釈すればいいのかな？
だってね、ままが調べたところ、こんな風習がある地域や神社が
あることが分ったんだ。
僕は訴えた。
「まま、そうじゃなくってー」
言葉が話せないのは辛いよね。
でもね、ままは気が付いた。
サンルームーに入って行った時に、そのドラ(=^・^=)ちゃんが
走り去るのをついに見つけたのだ。
ハッピー、どうしたの？ねぐらをあのドラ(=^・^=)ちゃんに取られて
しまったの？
それとも仲良くなって貸してあげてるの？
まま、やっと気が付いてくれたんだね。
僕が悲しそうな顔をしたから、分ってくれてのかな？
ままは、すぐさまパパに言ってくれて、今ではあの小さなドアーは
必要な時にしか開けないようにしている。
なんで、こういうお話になったかというとね、鬼のことがあったからだよ。
だって、ついにパパ達は今日はお買い物に行かなかったんだモノ。
夜、鬼がやしのみ家に入ってくるんじゃないかと僕はずーっと
気になっていた。
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪ ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？
僕はお散歩は、朝しっかりしたけれど、お散歩から帰って
きてからも、何度も玄関に行ったりして、落ち着かなかった。
だってね、僕そういうの苦手なんだよね。
最近、僕はサンルームに置いてあるハウスを寝取られた。
誰にかって？
それはね、僕のお家の裏庭には２メートル近くの高さがある金網の
フェンスをしてるんだけどね、やしのみ家がここに
引っ越して来た時には、小さな小川だった。
その小川は約2メートルくらいあったけれど、それが危険だという
理由により、コンクリートでフタがされたんだ。
そこはまるでお庭のような感じになって、良かったけれど、
そこがまさか猫の通り道になろうとは予測だにせず・・・
僕がいつものように、気軽にお外に出ると、そのドラ(=^・^=)に
出くわしてしまったのだ。
一見ドラ(=^・^=)なんて思えぬほどの黒白の猫ちゃんだった。
でも、僕はなんとなく怖かった。
ところが、その猫は僕のことをどう思ったのかしらないけれど、
僕がある日サンルームに入ってゆくと、僕のハウスからさーっと
出てきて何食わぬ顔して去っていった。
そして、次の日もまた次の日もそうだった。
そして、そんなことが続いたある日のこと。
「最近、ハッピーはリビングにいることが多いのねえ～
サンルームには行かないの？」とか、
「ハッピー、このところごはんをぜーんぶ食べるのねえー
お利口さんねえー」って言われてしまった。
平成19年2月3日の土曜日。
今日は節分だね。
節分といえば、「鬼は外～福は内～」って、豆まきをするんだよね。
悪い鬼を追い払うんでしょう？
ところが、今日はパパやままはお買い物にまだ一度も行っていない。
豆まき用の大豆は買ってあるのかなあ？
太巻きの恵方巻きは買ったのかなあ？
僕は心配になってきた。
やしのみ家に鬼が来たら、どうするんだろう？
