平成19年4月29日の日曜日。
今年も長い金色ぴかぴかのお休みが始まった。
働いている人々にとってはまさにゴールドの輝くお休みだ。
この時とばかり、田舎に帰る人、海外旅行や国内旅行に出掛ける人ありで、様々だ。
だけど、僕んちは大抵お家でまったりのケースが多い。
というのも、道路が混み込みになるのがいやだというのが、一番の原因らしい。
大体、パパもままもたとえば、おいしいお店があっても、そこが行列をしていると、もう
や~めた!っていう口だものね。
時間が勿体ないのか、それとも気が短いのかどちらなんだろうね。
僕にはわからないけどさ。
パパはおいしいものには目がないのにね。
でも、込んでいるとその気が失せるらしいよ。
まあ、世の中いろんなタイプの人間がいるってことだよね。
そんなわけで、今年ものどかな長いお休みが始まったのだった。
でもね、ぷ~ちゃんのお話だけどね、ままはこうも言ったよ。
「ぷ~ちゃんって、可愛い名前ねえ~♪」ってね。
ままは悪気があったわけじゃなかったんだね。
とかく、ひとつことだけ取り上げて、人って判断しがちだけれど、人間でも多分わんこでも、
良いところと悪いところと、両方持ち合わせているんだよね。
だから、なるべく良いところを見つめるようにして、悪いところが目につくようになったら、
良いところと相殺して、良いところをたくさん見つめるようにして、
プラスの部分を増やすようにしたらいいんだね。
なかなか難しいことだけどさ。
生きているんだものね。一生一回キリだものね。楽しく暮らさなくっちゃね。
いつもは僕のお散歩はパパかままかのどちらかなんだけれど、こういうゆったりとした時間が
ある時は、パパもままも一緒に僕とお散歩をしてくれるケースが多い。
今日も、よしっ!パパも一緒に行こうかなって、言ってくれたから、お散歩の楽しさが
いつもの2倍になった。
パパとままのお散歩の道順は違うからね、今日はパパのお散歩コースが優先だった。
田圃道を通ったり、住宅地の真ん中を通ったり、林の中を通ったり、公園にも行くし、
パパのお散歩道はバラエティーに富んでいる。
そして、お散歩コースにしても、「ハッピー、今日は右に行くの?左に行くの?」って、
十字路に差し掛かるとパパは僕の気分を察してくれていて、僕に選ばせることが多い。
今日も実はそうだったんだよ~♪
これって、僕の我ままを助長するような気がするけれど、パパはあまりこだわらない。
しつけに関しては、ままの方がどちらかというと細かいかもしれないね。
だって、僕がままより先にどんどん行こうとすると、「ハッピー、ダメでしょ!ままの左側に
ちゃーんとついていなきゃだめよ!」って、しょっちゅう口を酸っぱくして言うんだもの。
でもね、それが最近言わなくなったんだ。
「しつけしつけって、わんこなのにかわいそううよね。やっぱり伸び伸びとして欲しいものねっ」て、
パパにこないだ言ってるのを耳にしたんだもん。
まあ、ぷ~ちゃんのお話とは質が違うけどさあ。
ままはとんでもないことで、いつも大笑いするからね。
そういう時、パパを見ると知らん顔して笑っていない。
ところが、一番上の宇実お姉ちゃんがそばにいる時は、たいていままと一緒になって笑っている。
笑いの発想が同じなんだよね。
まあ、どちらが良いとか悪いとかいう問題は別として、僕は感情っていうのはとても
不思議なものなんだなあーって、つくづく思った。
「だからって、人に迷惑をかけるようなことはもちろんダメだけどねっ」て、言っているのも
しっかり僕の耳に入ってきたけれどね。
それはそうだよね。
狭い道で車がきたりすると、必ず過ぎ去るまでストップしないと、運転手さんに対して迷惑をかけるわけだし、
知らないわんこに出くわし、いきなり近づくのもお互いのためにもよくないし、いろんなルールを守らなければ
世の中生きてゆけないんだよね。
パパがお散歩をしながら「ここのお家にはねぷ~ちゃんといって、プードルを飼っているんだよ~♪」
って、言うと、ままはそれこそ「ぷ~!」って吹き出し「えーっ!プードルだから、ぷ~ちゃん~♪」って、
ころころ笑った。
そうさ、ころころ転ぶように笑うんだもの。それって、ぷ~ちゃんに失礼じゃないかなあー
まま、いけないよ、それってー
大体ままはそういうことに関して笑いすぎだよ。
切手を剥がすのに「ハガロン」って、あるよね。
階段を滑らないように貼る「スベラーズ」ってあるよね。
そういうのだって、CMを見ながらころころ笑うんだ。
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない?厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ?
ひょいっ!大丈夫だった、良かったあ~♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん?そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ!ハッピちゃん、可愛い~♪ ハッピーポッターだあー!♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん?僕って今注目されてるの?