僕らわんこは、お話できない。
でもね、やしのみ家では、独特のバイリンガルが多分あるんだと思うよ。
だってね、僕が「はーっ！」って言うと、ままもまねして僕と一緒になって
「ハッピー、嬉しいの～はーっ！」って何度も言うんだもの。
そんなとき、僕は(*^。^*)としてしまう。
ままは僕の気持ちがわかるんだろうかってね。
何も言葉を発しないときだって、僕のテレパシーが通じるときがある。
例えば、夜はサンルームとリビングの間は厚いカーテンで仕切られているから、サンルームへ行くのに、
ちょっと勇気がいるんだ。
行こうかなどうしようかな？って考えていると、パパが「ハッピー向こうに行きたいの？」と言って、
すーっとカーテンを開けてくれる。
そんな僕を見て「ハッピー王子様のお通りだ～♪」って、ままがふざけて言うんだ。
いや、僕自身は王子様なんて思ってやしないよ。
ただね、一度サンルームの僕のハウスの中にどら(=^・^=)ちゃんが侵入していたことがあったんだ。
だからね、実を言うと臆病者の僕はちょっと怖いんだ。
でもね、考えるのは一度だけだよ。
その度に開けてもらってはいないよ。
一度、確かめたらもう大丈夫。
それが分かっているパパは、一度だけしか開けてくれない。
二回目からは、ちょっとだけ考えて、それから、勇気を出して自分で開けるようにしている。
いくらなんでもその度になんて要求できないしね。
僕も一応男だからね、はいこれまでよ～って、一応自覚しているつもりだ。
この「ハッピーボックス」は、お姉ちゃんが以前帰省した時に、作ってくれた。
お姉ちゃんは、普段忙しいままの為に、いる間に暇を見てはこまごまと押し入れや
クローゼットや棚の整理をしてくれる。
こないだは冷蔵庫の中をきれいにしてくれた。
その時に、僕の大好きなお肉の缶詰とか、おやつがばらばらに置かれていたのを見つけ、
一ケ所にまとめた方が使い勝手がいいでしょうと、僕の名前をぺったんと貼って、
「ハッピーボックス」と名付けたのだった。
僕はもう覚えちゃったよ。
その中には僕がだーいすきなものが入っているってね。
だから、ままがお仕事から帰って来るともう途端にそわそわし始める。
そして、冷蔵庫を開けるままを見ながら、もう「はーっはーっ」って、声を出している。
平成19年8月4日の土曜日。
僕はねえー嬉しい時はね、「はーっ」っていう声を出すんだ。
そして、お部屋をあっちにこっちにと駆け巡る。
まあ、駆け巡るほどお部屋は広くはないけどさあー
例えば、朝食の時はそうでもないけど、夕飯の時は今か今かとままが僕の食事を
用意する姿をくまなく見ながら、「はーっはーっ」って、思わず声が出ちゃうんだよね。
ままは、「ハッピーが大好きな御飯だねえ～♪嬉しいわねえ～♪」って、僕の顔を
ちらちら見ては、話しかけ、冷蔵庫から「ハッピーボックス」を取り出す。
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪ ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？
