風を読む

そうだそうだ、シャンプーといえば、昨日は久しぶりにいつもの美容院で手入れしてもらった。
病院でいただいた薬用シャンプーを持ってって、それで念入りにシャンプーしてもらったんだ。
お家でシャンプーしていると、ダマが出来やすいんだよね。
でもね、ほとんどダマはなかったようだ。
耳もお尻もすっきりしゃっきり～♪
いつもの耳毛に付けてもらうリボンは1日おきにシャンプーするから、今回はナシにしてもらった。
その代りにブルーの可愛い柄のバンダナをしてくれたよ～♪
お洋服で隠れて、ちょっと見えないね。
まま、明日、バンダナが見えるように、写真を撮ってね。
「オッケー♪」

僕のシャンプーを終えたかと思うと、すぐにパパとままはお買い物に出かけてしまった。
いつもより早いよなあーどうしたのかなあー
あれっ　出かけたと思ったらもう帰ってきたよ～♪
お帰りなさ～い♪
おや、たくさんのパンだなあ～
誰かお客様でも見えるのかなあ～？
お買物から帰ってから10分くらいした頃かな、ピンポーン♪とドアフォンの音がした。
「わんわんわん　うん？誰だろう？」

ドアーを開けた僕の目に寿羅ちゃんとレモンちゃんの姿が！僕は目を疑った。
僕は、いつもはどんなお客様が見えても、そうさ、おばあちゃんとか宇実お姉ちゃんが遊びに来ても、
玄関のマットの上でストーップ！
お外に飛び出すことなんて一度もなかったのに、僕は今日寿羅ちゃんとレモンちゃんが遊びに来るなんて
一言も知らされていなかったから、思いもよらず、もうびっくりしたのと、嬉しさとないまぜになって、
胸がいっぱいになって、お迎えしていたままの足もとまで飛び出したのだった。
もう、ままはびっくり！
makipiさんやメロンパさんも今までそんなハッピーくん見たことはないわーって、とても驚いていた。
そうなんだ、実は僕自身も驚いていた。サプライズ～～！
それこそ、本物のサプライズだった。
わ～いわ～い♪今日はお部屋の中までオッケーなんだねえ。
「いらっしゃ～い♪ようこそ～♪」
でもね、もちろん触ることはできない。
それがちょっと残念だったけれど、でもね、寿羅ちゃんやレモンちゃんの顔を見るだけで、もう僕は
デレデレーッとしてしまった。
ねっ、しまりのない顔してるでしょう？（笑）

「あらっ、あそこのお野菜って新鮮でおいしいんですよねえ」

何度かままも買ったことがあるから、ついついそのことを話したくなったのかなあー

「そうですよねえー　やっぱり買いに行こうかな」
そのオジサンはまたもやくるりと向きを変えて、あの林の方向に向かって行った。
僕はかなり濡れてしまった。
ままのせいだよー　　　少し僕は不機嫌だった。早くお家に戻りたかった。
最初は雨なのにお散歩だあ～♪って喜んでいたけれど・・・
そのせいなのかなー　自分でも分からないけれど、後で写真を見ると、今日の僕には笑顔がない。
お家の中に入ることばかりを考えていたからね。
だってねえー　雨が降っているのが分かっていたのなら、レインコートを着るべきだったよね。
ままのばか・・・
僕、気持ち悪いよー
早くお家に入れてよー
ままは、写真を撮るのをやめた。
きっと、僕の気持を察してくれたのかなあー

いつまでも僕は怒ってなんかいないよ。
からだに悪いからね。
きれいにシャンプーしてくれたし、今はもうご機嫌だよ～(*^。^*)

事象に詳しいゆきえさんがお返事にこんなことを・・・
「まん丸満月・・・

残念ながら今年の十五夜は満月ではありませんのよ・・・
今年は明後日２７日が満月です。」
うわああーー　知らなかったわーと思いながらも、かすかにどこかで一度聞いたような・・・との思いもあった。
調べたところ、やはりそうだった。
実際にまん丸お月さまになるのは毎年違うようだ。
今年は学者によって違うが、27日か28日だそうだ。
27日という説の方が多いようだね。
なるほどねえー
どちらにしろ、25日のお月さまはやっぱり、満月でなかったことは確かだ。

ゆきえさんは更にこんなことを教えてくださった。
「中秋の名月は旧暦の８月１５日ですが年に１２～１３回巡ってくる満月が旧暦の８月１５日にピタリと
重なることは意外に少ないようです。
近年では２００２－２００５は重なっていました。

余談ですが中秋の名月は必ず仏滅なのですよ・・・⊂（（〃￣ー￣〃））⊃ ふふふ」

いやあ、びっくりだねえ。
なんでそういう巡りあわせなんだろうね。
不思議な宇宙を感じてしまうよ。

玄関に出たままは雨が降っているのに初めて気付き、あわてて傘を取りに戻った。
一瞬今日はやめようかなと思ったらしいけれど、まあ、このくらいの雨だったらいいかなと判断したのだった。
（そうだわーいつものあの林の下だったら雨で濡れていないかも）ときっとままは思ったに違いないな。
そう思った僕は、昨日と違って今日は、林のお散歩道へ行こうとするままの言う通りに、素直に従った。
ところが、雨脚はだんだんひどくなってきた。
でもね、こんな日でもお散歩をする人は多く、いやわんこだけではなくて、この近辺の人々はお散歩が
大好きなんだよね、「こんにちは～♪」って、今しがた挨拶した同じ人に又もや出くわしたんだ。
「チワワですか？」って言われたので、僕は「オジサン、違うよー　僕はパピヨンだよー」と主張した。
「そうですか、パピヨンですか？おとなしいですか？」と更に聞いてきた。
ままは「ええ、おとなしいですよ～♪」とにっこり。
そうすると、「ウチはダックスなんですけどねえー　うるさくてねえー」

まま、雨がだんだんひどくなってきているのに、早くしてよー
んもうっ！話し好きなオジサンだなあー

「でもね、うるさいといってもやんちゃなところがあるんでしょう？」
ままは本当にそう思っているのかなあ？
気を良くしたのか、オジサンは更にお話を続ける。
「いやね、この先に野菜の直売店があるでしょう？そこに行こうかと思ったんですけどね、雨が
ひどくなってきたから途中で引き返してきたんですよ・・・」

ままはいいかげんお相手はやめてよー

それがね確かに、いいことがあったんだよ～♪
まず第一は、今日は雨だったのにお散歩ができたことだった。
でもね、そのこと自体は良かったけれど、それがね・・・

ままは、実は外に出るまで雨が降っているのが分からなかったようだ。
静かな雨だったからね。
しとしと・・・秋雨だった。

ままが、お洋服を僕に着せようとしたら、パパが、「ねえ、知ってる？ハッピーは自分でお洋服を着るんだよ～♪」
って、ままに言った。
「えっ！そうなの？じゃあ、やってみて～♪」
ままは僕に着せようとしたしぐさを途中でやめ、パパにバトンタッチした。
ままは、心の中で思っていた。
（自分で着るって、つまりハッピーが首や手足を自然にお洋服の袖口に持って行くってことじゃないかなあ～？）ってね。
「やっぱりそういうことねえ～それだったら、知ってたわよ～♪」
あっはっは～と笑いながらままはパパに言うと、パパは平然と「そう、そういうことだよ～♪」と答える。
僕は僕で一生懸命袖に手足を通そうと、パパの顔を見ながら、いつも通りに順番を踏んだ。
でもね、ままはねえ、内心もう一つの心で、ちらーっとひょっとして、本当に僕がもっとうまくお洋服を着るのかと
思ったらしいんだよね。
だってね、僕はね、おやつの回数を知っているからね。
少ないと必ずままの膝に手をかけて「もっと、おやつちょうだい～数が少なかったよー」って要求するからさ。
だから、ひょとしてというままの気持もわかるけどさ、でもねえー
まさか自分で何から何まで洋服を着ることなんて無理に決まってるよー（笑）

途中でパパと一緒にいてねって、ままが二階に僕を連れてった。
でもね、どうも落ち着かないんだ。
だから、元来パパに抱っこされるのは大好きなのに、モゾモゾしどうしだった。
そして、パパに下に行きたいよー！って、何度もお部屋のドアーの所へ行って、デモンストレーションした。
パパはそんな僕の気持を察してくれたようだ。
仕方ないねえーと言いながら、リビングまで連れてゆき、「ハッピー　だめだよー　落着きがなくて変なんだよー」
と伝えたら、みんな口をそろえて「やっぱりねえー」とわかってくれて、そして、僕は仲間入りを許されたのだった。
勿論、お友達には触れることができないのは承知だったから、ぐっとそれだけは我慢したよ。

しかし、今日は全然ままは写真を撮っていないね。
お話に夢中でそれどころではなかったようだ。
しかも、数少ない真剣に撮った写真はぼけていてダメだったらしい。
まあ、いいかあー　本物の寿羅ちゃん達に会えたんだもの。

でもね、帰る時は悲しくなってついつい「いやーん」という声が出てしまった。
「うん？今の声はハッピーくんなの？」
ワンコらしからぬ声を発した僕はちょっと恥ずかしかった。
でもね、本当に悲しい時ってあんな声が出てしまうんだ。
どうも時々、そんな声を出すらしい。

今日も短い時間だったけれど、僕はとっても嬉しかったよ。
makipiさん、寿羅ちゃん、メロンパさん、レモンちゃん、楽しい時間をありがとうございました。<m(__)m>
今日のハッピーはまさにその名の通り、本物のハッピーだった。
二つのサプライズ！
ひとーつ。玄関まで走り出たこと。
ふたーつ。「いやーん」という声を出したこと。

お顔を見られるだけでも、僕はハッピーになれる～(*^。^*)
それが分かったよ！
また、ぜひ遊びに来てねえ～♪指切りげんまんだよ～♪空を切って僕はお約束をした。

古代から崇められた宇宙の太陽と月。
何の資料もない時代、「風を読む」という言葉があった。
いわゆる、本能のような第六感的なものなのかなあ？
僕らわんこにはひょっとしてまだそんな本能のようなものが残っているのかもしれない。
通じたと思うよ、きっとねっ！

そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪　ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？

中国の歴史本にままは最近のめり込んでいるけれど、それらの書籍によると、紀元前、中国がまだ統制されない
時代には、暦も国によってマチマチだったそうだ。
大安とか仏滅というのはお釈迦様に関連しているのだろうか？
六曜とは先勝（せんかち）、友引（ともびき）、先負（せんまけ）、仏滅（ぶつめつ）、大安（たいあん）、赤口（しゃっく）の6つだ。
読み方はいろいろあるようだけれど、上記の読み方が一般的らしい。
ちなみに、ままは先勝をせんしょうと言い、先負をせんぷ、赤口をせきぐちと言っている。
いつも何と読むのだろうと思いながら、適当に言っていたそうだ。（笑）
でもね、特に読み方は決まっていないそうだからね、まま、間違っていなくて良かったねえ。あははっ
他の読み方としては、先勝をさきかち、友引をゆういん、先負をせんぶ、さきまけ、大安をだいあん、赤口をじゃっく、
じゃっこう、しゃっこう等々があるようだ。

中秋の名月が必ず仏滅というお話は、それこそ初めて耳にした。
たくさんのphoto素材を作っていらっしゃるゆきえさんは、さすがたくさんお勉強をしているんだね。
いくつになっても知らないことだらけ。
こうしたことをきっかけにままも新しい知識を得て良かったね。

27日の満月の日に、お天気が思わしくなかったゆきえさんは出たり入ったりを繰り返しながら、夜中に
やっときれいな満月を撮ることができたのよと、BBSに早速画像をハリハリしてくださった。↑

「今日はゆきえさんのお蔭で、きれいなまん丸お月さまを観られたし、元気をいただきました～(*^。^*)
明日は何か良いことがありそうな～♪」
ままは、そうお返事した。