うんうん、あるある。
ハッピー、いいのよ。あまり我慢するとね、ストレスがたまるからね。
そうしたら、病気になっちゃうからね。
悲しい時には思いっきり泣いてもいいからね。
エーンエーン
僕は思いっきり泣いてみた。
そうしたら、どうだろう、すっきりしたよ。
しかも、泣くのもそんなに長続きしないってことが分かったよ。
涙が枯れるまでっていうけれど、きっと僕も枯れたに違いない。
後はきれいさっぱり～
なんで僕はあんなに泣いていたのかなって、今度は恥ずかしくなってきた。
つまりは、大げさなんだよね。
明日という日があるのにね。
なにも、今日で地球が破滅するわけではないのにね。
ひどいどしゃ降りの雨のことを英語で It's raining cats and dogs って言うそうだ。
面白いね。
そうかあー なるほどね。
猫やわんこがにゃあーにゃあーわんわんと大騒ぎしているサマはまさにどしゃ降りって感じだものね。
ようしっ！僕も男だっ！
メソメソなんてしないで、いつものどら(=^・^=)ちゃんがいなくて、役者が足りないけれど、
「どしゃ降り～の雨のなかぁ～あ～♪」 いやお家に中だけどさー
気分を変えて、逆手に取って～っと～♪
ふと、外を見ると雨はなんと虹色に変わっていた。
約束通り、ままは美容院で付けてもらったバンダナのお写真を撮ってくれた。
青いチェック柄で、なかなか男の子らしくていいでしょう？
でもさあ、まま、もっときれいに付けてよー
なんだかバンダナーーーって感じで目立ち過ぎだよー
しかし、この写真の僕ってちっとも嬉しそうじゃないね。
お散歩できなかったからって、ちょっとふてくされが激しいよね。
いつものあのにこにこ顔はどこへ飛んで行ったのかな？
雲泥の差だよー
まあ、たまにはこんな顔もするってことだね。
パパがね、ハッピーどうしたの？って、二階から降りて来たと思ったらまっ先に僕のそばへやって来た。
僕はふて寝をしていたんだよね。
でも、パパにはすぐ気が付いたよ。
パパー、きょうは僕、つまんないよー・・・
お散歩に行けないんだものー
「しょうがないでしょう さっき外へ出てみたでしょうー 雨がたくさん降っているから仕方ないでしょう～」
僕の顔色を見ながら、そして手足をなでなでしながら、パパは言う。
パパもままも言うことは同じじゃないかあーっ・・・
・・・一応、分かっているともりだけどさ・・・でもね・・・
分かっていてもどうしようもない時ってあるんだよね。
パパだってままだって、そんな時ってあるでしょう？
気持ちが顔に出てしまう・・・
ここは我慢しなきゃって思っていても、どうしようもない時って、あるでしょう？
平成19年9月30日の日曜日。
いやだなあー今日も朝から雨が降っているよー
どうして春や秋は雨が多いんだろう。
季節が良い時に限って雨が多いんだもの・・・
雨にも色があるのだろうか。
今日の雨は寂しげで、ネズミ色をしているような・・・
僕の気持ちがネズミ色をしているから、きっとそう見えるのかもしれない。
だって、今日は絶対絶命ままはお散歩に連れてってくれないって、そう思ったんだもの。
今日の雨はシトシトというより、ドシャドシャっていう音がしていて、うるさい。
レインコートを着てお散歩できたらいいのにな・・・
ままは躊躇するかもしれないけど、僕はどんな日だって、平気なのにな・・・
ふと思った。
雨が虹色をしていたら、どんなかなってね。
そうしたら、どんなにどしゃ降りでも、きっと楽しくなっちゃうかもね。
まるで、色とりどりのキャンデーが降ってくるみたいに・・・
でも、痛いかも・・・
まるでシャボン玉のようなま～るいふんわりとした雨だったらどんなかな？
その内溶けて消えて・・・
夢があっていいのにな。
僕は頭が少し変になったのかなあー
あまりにもお散歩に行きたくて・・・
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪ ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？
