赤と白の世界

こないだから気になっていたけれど、この大きな葉っぱはなんの農作物かなあ？
里芋のような・・・とままは心細げに教えてくれたけれど、確かではない。
今日はちょうどこの畑の手入れをしていた持ち主さんに会えた。
少し離れていたけれど、「お忙しいのにすみません。あのー、あそこに植えられているのは里芋ですか？」と
聞いてみた。
そうすると嬉しそうにオジサンが答えてくれた。
「ああーあの白い方が里芋で赤い方は八つ頭だよ～♪」
そして、更に聞かないことまでも教えてくれた。
「あの赤いのはね、茹でて食べられるんだよ。白いのは固くて食べられないけどね。」
ままはなんのことだろう？赤いって？白いって・と首を傾げた。
「えっ！どこが？・・・ああーーっ！茎のことですねえー！」
んもおっ！ままは見えないのかなあー
僕には分かったよ。
そうかあー　僕はチビで下の方しか見えないからかあー

赤く燃える泥炭は石炭の仲間なのに利用価値がないなんてっ！
赤と黄色のお花から白いお花が生まれるなんてっ！
毒があるのにお薬になるなんてっ！
同じイモの仲間なのに、赤い茎は食べることができて、白い茎は食べられないなんてっ！

今日はなんだか赤と白の世界に入り込んだような・・・
そういえば、僕の今日のお洋服も赤だったよ～♪(笑)

泥炭とは、樹木やコケなど植物の残骸が、湿地や凍土に覆われて腐食せずに炭化し、数千年以上積み重なって
できた層で、日本では尾瀬やサロベツなどに広がっているそうだ。
尾瀬といえば、ついこないだ「日光国立公園」から独立し、２９番目の国立公園として指定されたばかりだ。
昔懐かしい歌「夏の思い出」でも知られているよね。
「尾瀬国立公園」の誕生を耳にしたばかりなのに・・・あの尾瀬も泥炭でと思うと、なんだかねえ・・・
自然を守るのは本当に大変なことだ。

石炭と泥炭と違うのかなあ？
ままが、調べてくれた。
どうやら、泥炭とは石炭の一種らしいよ。
石炭の成長過程である泥状の石炭で、品質が悪いため、工業用として使われることはないそうだ。
有効利用できるようになるといいのにね。
もっと調べれば、いろんな詳しいことがわかるかもしれないね。

おや？あそこで焚き火をしているね。
まさか、焼き畑じゃあないよね。
今朝、ままが泥炭のお話をしていたからね。
僕はドキーッ！としてしまった。

そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪　ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？

平成19年10月7日の日曜日。

今日も秋晴れのすがすがしい空気を吸えた。
そうさ、この吸えたというのが問題なんだ。
地球の汚れを思うと、いつなんどきどうなるか分からないからね。

インドネシアの大地が燃えた。
大量のCO2を吐きながら・・・
焼き畑での泥炭火災だという。
えっ！泥炭火災って、なに？
インドネシアといえば、熱帯地方だ。
熱帯の大地に堆積していた泥炭は、湿地に守られていた。
しかし、農地開発により、乾燥が進み、焼き畑の火が泥炭に着火し、火災が地中で広がっている。
この火災で出るCO2は日本での総排出量を上回る量だというから、大変だ。
地球温暖化に多大の影響を及ぼしそうだ。
こういう現象が世界のあちらこちらで見られるようになった時、いやそれまで放っておくわけには
いかない。
現に、シベリアなどの極地では温暖化が進むと共に凍土が溶けて、泥炭の分解が進み大量のCO2が
排出されるのではと心配されている。
なんとか世界規模で食い止めなくてはならない課題だ。

今日は彼岸花がやたら目に付いた。
そうかあー　時期的には今が見ごろだものね。
彼岸花って、赤だけだと思っていたけど、白いお花もあるんだね。
彼岸花は別名曼珠沙華とも言うようだ。
この白いお花は白花曼珠沙華と言って、黄色い鍾馗水仙（しょうきすいせん）と赤い曼珠沙華の
交雑種らしい。
珍しいよねえ。

でもね、この彼岸花には毒性があるそうだから、観るのはいいけれど、決してなめたりしたら
いけないよね。まあ、毒があるのは球根らしいけどね。
でもね、その毒性や悪臭が大いに役立っているようだよ。
なるほどねえー　そういえば、田圃や畔道には彼岸花が多いよね。
あれは、どぶねずみやもぐらを退治する意味があるんだね。
でもね、この彼岸花は他にもお役立ちなんだよ。
漢方薬や民間療法でね、球根をすりおろして薬として利用しているとのことだ。
炎症やはれ物の他に防虫効果もあるのだそうだ。
毒があるのにちゃんと役立っているなんてね。
あの泥炭だって、嫌われっ放しではなく、本当に何か役に立つことってないのかな？