ままの遠吠え

平成20年5月17日の土曜日。
この頃、ままはお休みの日だというのに、８時前に目覚めることが多くなった。
年をとると早起きをするようになるっていうけれど、ひょっとしてそのせいなのかなあ？
といっても、早くても３０分くらい前の７時半位に目覚めるんだけどね。
このところ、平日も早く寝ることが多いから、きっと疲れ方も違うんじゃないのかな。
年を取ったとかそういうのじゃあないと思うよ、これなぐさめかも～ニヤ(~―

これも少し関係あるかもだけど・・・
このところままは鏡を見るたびにため息をついている。
なんだかね、鼻毛が伸びてきたんだってさ。
だから、昨日なんてね、スーパーで金物展店と瀬戸物展をやっていたんだけど、先っぽが丸くなっている鼻毛専用の鋏を
見つけ、「これはいいものを見つけたわ」って買ってきていた。
そして、帰るなり鏡に向かい、鼻毛と挑戦だった。
うーん、なかなかうまく取れないものねえーって、ぼやきながらね。

古い歌に「うちの女房にゃあひげがある～♪」なんていう歌があるけれど、鼻の下に濃いめのひげのようなものも最近目立ってきた。
なあんだかねえーホルモンの加減なのかしらねえー　ままはぼやきが治まらない。
年を取るって言うことはこういうことなのねえーと、このところままは落ち込み気味だった。
でもね、今日はね、お散歩をしている僕とままを見つけたオジサンがね、このオジサンとはしょっちゅう会うんだけどね、
「おっ、今日はいつもと違う感じがするけれど、同じだよねえー」って僕たちに向かって言うんだ。
「いえ、いつもと同じですよ～♪」ままはにこにこして答えた。
そうすると、「ああーそうかあー飼い主さんが今日はなんだか違うんだねーきれいだからねえー」って、ひょうひょうとした顔で言うんだ。
二匹のダックスちゃんを連れたそのオジサンはもう結構年を取っているのにねー　冗談が好きだねえー。
でもね、そういうくだらない冗談でも、すぐお調子に乗って嬉しくなるのがままなんだよね。
もう大変さ。足取りは軽くなっちゃってね、いつもよりもお散歩の時間が長かったような気がしたけどさあー
これって、まったく僕の気のせいだったかもだけどさあー(#^.^#) ニョホ
単純明快なままにはもう僕はマイッテしまうよ。
鼻毛のことなんてもうすっかり忘れてしまってさー　あははっ

まあね、基本的には僕は怒るのが嫌いだからさあー
もう、このお話はこのくらいにしておこうかな。

そうだ。こんなことがあったんだ。
こちらは、いいお話だよ。
ままはね、会社へ通勤するのに最寄りの駅は南柏駅なんだけどね。
いつも不思議に思っていたことがあった。
それはままにとってはとても耳障りなことだった。
何がそんなに耳障りなのかと言うと、トイレのそばを通るたびに聞こえてくるアナウンスだった。
「右は男子トイレです。左は女子トイレです。」っていつもいつも聞こえて来るんだ。
多分２分おきくらいに流れているのではと思われた。
そんなアナウンスは必要ないのにな、無駄な経費を使っているわと、ままは毎日通るたびに思っていた。
ところが、今度は会社の帰りにエスカレーターに乗った途端、「上り改札口行きエスカレーターです。」とアナウンスするではないか。
そして、更に上り切ったところで反対側から聞こえてきたのが、「下りホーム行きエスカレーターです。」というアナウンスだった。
ままはもう堪え切れなくなって、パパについにそのことを帰りの車の中で話した。
そしたらね、パパが「そうだねえー」と一呼吸置いてから、「それはね、きっと目が見えない人のためにそうしているんだよ。」と
言ったではないか。
ままはとっても恥ずかしかった。
そうなんだよね。普段自分が健康体であることを忘れて、自分のことばかり考えて、そういう身障者の人々のことを、ちらりとも
思わなかったから・・・穴があったら、入りたかったって・・・
無駄な経費どころか、南柏駅って、素晴らしいわねって、ままはもう感激してその後は「すごいわね、すごいわね」って感心しまくりだった。
ね、いいお話だったでしょう。
最初は南柏駅は無駄遣いをしていると思っていたことが、なんと、そうではなく、優しくて親切な駅だったってことが分かって、
本当に嬉しいことだったからね。
物事というものはようく考えなければいけないし、偏見で物を見つめたり思ったり考えたりしてはいけないってことなんだよね。
なんでかな、どうしてなのかなって考える時に、ひとつことだけではいけないってことなんだよね。
ちゃんと理由ってものがあるんだよ。
そうでないと、そんなバカなことはしないでしょう。

単純だってことはいい場合もあるけれど、こうして誤解を招くこともあるしね。
複雑過ぎても混乱して頭が痛くなるし、うーん、これはどうしたものか？
世の中難しいことばかりだけれど、まあ、こうして早くに理由が分かって良かったんじゃないの？
してみると、人と人とのコミュニケーションって、やっぱり大事なんだね。
一人で悶々と「なんで右が男子トイレで左が女子トイレなんてわざわざアナウンスするのよっ！」って、ぷりぷりしなくて済んだしね。
ままが自分で考えても少しも分からなかったことが、一発で解明したんだものね。
と、ここまでままが書いていると、お風呂に入ろうと二階から降りてきたパパがままの顔を覗き込んだ。
「なに？」って、ままが問うと「何か鼻の下に黒いものが付いているよ」と言うではないか。
なんとタイミングのいい話なんだろうね。
ままは言った。「んもうっ！！！今そういういお話をちょうど書いていたのよー！」
パパはままの口を塞いだ。キスをした。
というのは嘘。
またまたままの遠吠えが・・・あうーっ！

あきれたと言えば、ひところというよりも現在も起きている現象なんだろうけど、救急車をタクシー代わりに使っているらしいけれど、
今度は警察署や交番にくだらない電話をする人が多くなっているとのこと。
たとえば、「うちのこは今夜のおかずを全然食べなくて残すんですけど」とか、「ガソリンスタンドで今ガソリンを入れたけど、
すごく高いんだ、これは詐欺行為だからすぐ捕らえてくれ」とか、「ゴキブリが出てきて大変だから、すぐ来てくれ」とかね。
あきれ果ててもうものも言えないほどだ。
そういう場合の警官の応対も問題だ。
たとえば、ストーカーなどに対しては、すぐに対応しないけれど、こういうお手軽なことに関しては対応が早いらしいからね。
「君は間違っているよ」と一言強く言えないものかな。
公僕をなんと心得る！
いざという時に警官がいなようでは困るというのにね。
あーあ、どうしてこうなのかなー
ぷりぷりぷりぷりぷりーーー

そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪　ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？