くせになってしまった薬師温泉　その1

今夏は昨年好評だった薬師温泉に再度行くことになった。
同じ旅館の「かやぶきの郷　旅籠（はたご）」に泊まるから、いわゆるリピーターというわけだ。
この路線は軽井沢に行く時と同じだからよく知っている。
今回も高坂Sで休憩だった。
僕が気になるのは毎年売り切れの「どら弁当」が今日はあるかどうかということだ。
だってね、いつもいつもないんだもの。
あれだけ宣伝しているんだから、たくさん置いてくれるといいのにな・・・
「あったあー！やったあー！」
どれどれ、おいしいかな？
僕は気にはなったけれど初めての食べ物はいつも恐る恐るだ。
直接かぶりつくのもナンダシナアー・・・
躊躇していると、パパが手のひらに載せて食べさせてくれた。
これで安心だ。パパの手に載っている鶏肉はとってもおいしかった。
うん？たくさんあるけど、全部食べてもいいの？
いつもの食事の量より多いと思うけどな？
まあ、ダメだって言われないしいいのかな？
でも、このくらいでやめておこうかな～
後でまた食べるのも楽しみだしね。
車の中のクーラーに入れておけば大丈夫でしょう？
まま、そうでしょう？
ほんの少しだけ僕は残した。ところが・・・この時は知る由もなく・・・

平成21年8月20日の木曜日。
こちらの方は本当に久し振り。約1年ぶりの更新だ。
このところ、ブログばかりだものね。
ブログとは違った趣があるから、たまにはhome pageの方も、登場しなくてはねえ～（笑）

昨年はままは夏休みは7月に入った途端に早々に取って、休暇を楽しんだけれど、
今年はなんと8月も後半になってしまった。
というのも、宇実お姉ちゃんの都合が悪くて、合わせたというわけだ。
そうなんだよ。
今回は、宇実お姉ちゃんも一緒にサマーバケーションを楽しむことになった。
残念ながらお姉ちゃんの旦那様はお仕事が忙しくて、今回はパスだ。
秋になったらお休みが取れそうだっていう話だから、またその時にでも一緒に行けそうだから、
良かったな。
大学の教員で、今は夏休みだというのに、研究で忙しいんだね。大変なことだね。

ままが勤めている会社の人の勧めで、今回は白根山を訪れることになった。
白根山はままだけが行ったことがあって、パパも宇実お姉ちゃんも僕もまだ行ったことがない。
どんな所なのかなあ？
僕も行けるのかなあ？

なんだか普通の山とは違うようだね。
この石や岩は普通とは少し違う感じだ。
全体的に白っぽいしね。

ふうーん、そうなのか。
ここは「上信越高原国立公園」に入るんだね。
山が白っぽいのは火山だったからなんだね。
なにせ標高が2160ｍもあるんだもの、高いところまで来たもんだ。
山頂の火口湖が湯釜だけれど、硫化水素ガスが発生しているから、小さな僕が登っても
平気なんだろうか？
管理人さんに聞いてみた。
大丈夫ですよというお返事を聞いた時には、ほーっとした。
だって、僕だけ車の中でお留守番だなんて、絶対にいやだもん。

さあ、今から登るよ。
最初車から出た時は、涼しい風が吹いていて、多分気温も下界よりも低かったと思うけれど、
山登りって、さすが疲れるよね。
汗をかいてきた。
僕は犬だから汗はかかないけどさ、ハアーハアーって、息遣いはさすが荒くなったけどね。
僕は全行程を歩くと腰に負担をかけるので、ままにだっこされたり歩いたりを繰り返した。
それにしてもまだかなあ？
結構きついよ。
パパもままも息切れしている。
一番元気なのは宇実お姉ちゃんだ。
まあ、別に急いで登ることもないし、ゆっくり休憩しながら登って行った。

途中で山りんどうなど、高山植物が咲いていて、疲れが一瞬遠のいた。
紅葉も一部見られ、さすが高原だなって、しみじみと眼を細めて楽しんだよ。
まだかなあ～
まだかな～

あちらに見えますのは？
ガイドさんはいないからさあ～（笑）

白根山は活火山で、噴火によって出来た湯池はまた
とても風情があって良かったよ。
湿原も広がっていて楽しめそうだけれど、今日はパスだね。
トレッキングもしたいけど、また次回のお楽しみって
ことで、とっておくことにした。。

「おおーっ！素晴らしい！なんということでしょう！」
あの色は何という色なんだろう？
エメラルドグリーンか？コバルトブルーか？
微妙な美しい色調に眼を奪われた。
火口湖は直径300ｍ、水深は30ｍある。
素晴らしく美しい佇まいに宇実お姉ちゃんは「まるで外国のようだわ～！♪」って、
何度も感嘆符が続いた。

そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪　ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？

湯釜は世界一の酸性湖で、PH1.2の濃度だというから、
お魚も住めないくらい強い酸性湖なんだね。

もちろんガスが発生しているから、近くには行けないけれど、
匂いだけは火山特有の臭いがして、僕の鼻は刺激臭でピクピク
していた。

ままがここを訪れたのはもう32年くらい前のことで、季節は今と
反対の冬だった。
樹氷がキラキラと輝き、辺り一面幻想的な雰囲気が漂い、
とても感動したそうだ。
そして、今回は開放的な夏の火口湖にまた会えたというわけだ。
秋はまた紅葉がきれいだろうな～♪
春には高原植物が咲き乱れきれいだろうしね。
できれば、季節ごとに訪れてみると楽しいだろうな～。