ホテルに着いて一段落。
いよいよ毎年恒例、Loadでお買い物だ。
Lordでは、今年もスイスのEkelund（エーケルンド）製のリネン製品を買った。
毎年、増えて壁掛けやテーブルセンタークロスとして、楽しんでいる。
二番目のお姉ちゃんのお土産に、昨年に引き続き、THE NATIONAL TRUSUTの小さな置き物を
買ったよ。
他にもちょっとお洒落な木製の印鑑箱、そして、ま～るい形のピーターラビットのトランプ、ピアノの鍵盤が
プリントされたブックカバー等々を購入。
ついつい手が出てしまうほど素敵な品が勢ぞろい。
財布の紐も緩むわけだ。
そうそう、いつもありがとうございますって、店長さんから、Lord特製の木製のボールペンをプレゼント
していただいた。
この木製品は印鑑箱と同じ素材のようだ。
立派なボールペンをいただいて、ままはホクホク顔だった。
お姉ちゃんは以前注文の品を頼んでいて送られてきた時に既に頂いており、「ままには今夏お店に来た時に、
お渡ししますって、お手紙に書かれていたわよ」って話を、ままは、お姉ちゃんからずっと前に聞いては
いたけれど、すっかり忘れていたのだった。
お姉ちゃんもままもこれで満足。
ここLordは、品物もいいけれど、なにより店長さんの礼儀正しい紳士的な人柄がとても好きなのだった。
ホテル ワンズハートの奥様から、ＢＢＳへの書き込みがあったのは、今年の６月１６日だった。
マリーの保護者
はっぴっぴ！お元気ですか？懐かしくて涙うるるでホームページ見させて頂きました。
相変わらず幸せいっぱいなハッピッピの可愛い姿に逢えて嬉しかったです。
皆様もいつまでもお元気でいて下さい。
と、このように書かれていた。
はっぴっぴ！と呼ぶのは宇実お姉ちゃんとままの他にはホテル ワンズハートの奥様しかいない。
しかもマリーちゃんといえば、ワンズハートの看板犬の名前だ。
ままは、すぐに分かった。
そうして、このようにお返事をした。
w(°o°)wうわあーっ！びっくりです！
マリーちゃんの保護者さま、こんばんはあ～♪
ご無沙汰をしております。
うふっ♪はっぴっぴ！ですぐわかりましたよ～♪
マリーちゃんもお元気でしょうか？
その節は大変お世話になりました。
私も時々思い出しては懐かしく・・・
ちゃーんと奥様と並んでぐるぐると歩きながら楽しそうにお話していた姿を思い出します。
なかなかお休みも取れず、大好きな軽井沢へもままならず・・・
でも、今夏はなんとか行けそうです。
ただ予定がまだはっきりせず・・・でもね、日程が許せばまた伺いたいなってって思っております。
皆の予定が合えば、良いのですが・・・
お忙しいのに、こうしてカキコまでしていただいて・・・涙うるる・・・とても嬉しく思います。
今度お会いしました時には、一緒にビールを飲むんでしたよねえ～忘れておりませんよ。（笑）
今日はね、ハッピーの少し早目の6歳のお誕生日会でした。
それでというわけでもないのですが、ちょっとうたた寝、年には勝てません。(^^ゞ
お返事が遅くなりました！お許しくださいませ。
このところ、天候も不順で、体もついてゆきません。
奥様初め、皆様方もどうぞお元気でお過ごしくださいますように・・・
今日は、とっても嬉しかったです♪
ありがとうございました～(*^。^*)
さて、予定は未定で、時の立つのは早く、日帰り温泉は行けそうになくなった。
Loadは絶対外せないし、今回は見送りとなった。
浅間大滝を出てすぐのところで、お姉ちゃんが「ほらっ！ままのダリアよ～♪」と車の左窓を指さして叫んだ。
えっ？お兄ちゃんは意味不明のことを聞き、首を傾げた。
「あのね、ままをお花に例えるとダリアだって、お話なの。昔パパが通っていた歯医者さんでね、そこの看護婦さん
のことをまるでカトレアのような人だってパパがままに言ったらね、ままはすかさず、じゃあ、わたしは
花に例えるとな～に？って、聞いたのよ。そうしたらね、パパがそうだねえーダリアかカンナかな？
って答えたってわけ～♪」
お姉ちゃんはお兄ちゃんに説明している。
ままはそれを聞きながら、もう最近では諦めたのか結構ダリアがお気に入りのようで、パチパチ写真を
撮り始めた。
ダリアもカンナもラテン系なんだよね。
要するに明るいってことかな？って、ままはこの頃そう思って慰めているようだ。（笑）
画像の方が先になってしまったけれど、しばしの間皆シュンとなって、「どうしたんだろうね」と憶測が飛んだが、
気を持ち直して、浅間大滝へと向かった。
うん、スムースに行くことができたよ。
今日の浅間大滝は水しぶきがすごくて、レンズに水滴がくっついていたんだね。
ま～るいのがいくつも見えるけど、これは水滴だったんだね。
お兄ちゃんとお姉ちゃんは何枚も写真を撮っては楽しんでいた。
僕は滑るといけないからって、ずーっとおでかけバッグの中だったから、降りたくてうずうずしていた。
一度だけ降ろしてくれて、「ハッピーほらっ、冷たいわよ～」って、ままが楽しそうに僕の手足を川の中に
つけさせようとしたけれど、僕はあまりの冷たさに縮こまってしまった。
どうも、水は苦手だな。
左上の写真は、その直後の写真だ。
なんと不機嫌な顔をしているんだろうね。
まあ、たまには僕だって、いつもにこにこっていうわけにはゆかない時もあるってことさ。
駐車場から浅間大滝までは５分位歩くけれど、帰る途中で小さな赤ちゃんバッタを見つけた。
勿論これを見つけたのはパパだ。
ままがあれっ！葉っぱの上にいるのに、保護色じゃないのねえーと不思議がっていた。
きっと、いつもは岩の辺りにいるバッタかもしれないね。
途中で、昨年行った「ホテル ワンズハート」に立ち寄った。
どうしても気になるからだ。
あれっ！ホテル名が変わっている。
ままはどうしたんだろうとドキドキしながら、玄関に入って行った。
「すみません、つかぬことをお訊ねいたしますが・・・」とままはフロントで、以前の経営者の消息を尋ねた。
しかし、返ってきた言葉は、「私共は3月にこのホテルを買ったのですが、詳しい事情は全然わからないんですよ。」
とむなしい一言だった。
ままはこれでは虫が治まらない。
「そうですか？電話はつながらないし、どうしたのかなと思っていたんですよ。
昨年泊まってとてもよくしていただいたものですから、連絡を取りたいんですけれどね・・・」と更に訴えた。
そうすると、「時々そうして尋ねに見える方はいらっしゃるのですが・・・前の経営者の方はこの土地の方じゃ
なかったみたいですね。もう軽井沢にはいらっしゃらないようですよ・・・いやこれは出入りの業者さんに
聞いたのですが・・」と、後はもごもごと口をあわててつぐんだ。
何か知っているなとままは直感した。
だって、あわてていたもの。
何か言えない事情でもあるのだろうと、ままもここで引き下がった。
言えないこと、言ってはならないことってあるものね。
何か大変なことが起きたのは間違いない。
でも、それ以上はままも聞けなかったってわけだ。
車に帰って、そのことを話すと、事情を知らないお兄ちゃんを除いて、パパもお姉ちゃんも、憶測した。
どうしたんだろうね・・・
寂しいね・・・
でも、きっと元気にしているよね。
あんなに優しかったご家族だものね。
ワンズハートの奥様は、実は北軽井沢小学校の図画の非常勤講師として勤務していた。
この日記は思い出し日記だから、後で調べた結果分かったことだが、ホテルの閉鎖は、既に平成１６年１０月
に決めていたことらしい。
そして、今年の３月にはついに売却が決まり、手放したようだ。
つまり、僕たちが昨年泊まった時には、分かっていたことだった。
でも、まさか現在売りに出しているなんてことは、お客に言えるわけがない。
・・・６月に掲示板に奥様からの書き込みがあった時も、なんだかその文章には全体に「悲しみ」のようなものが
漂っており、ままはすごく気になっていたのだった。
通常は、商売をしていれば、「この夏もぜひ来てください」等々の言葉があってもいいはずだった。
なのに、そういうお誘いの言葉はひとこともなく・・・
そういう事情があったからなんだね。
でもね、そうして、書き込みをしてくれて、僕はなんだかとっても嬉しかった。
はっぴっぴ！おいで～って声をかけられて、奥様と二階の人工芝が敷かれた広いバルコニーで、一緒に
歩を合せてぐるぐる何度も回りながら僕に一生懸命話しかけてくださったこと、それは僕の胸にいつまでも
残ることだろう。
いつかどうぞまた会える日がやってきますように・・・
結構、嬬恋で時間を食ってしまった。
次の予定は浅間大滝だ。
昨年も行ったから、道は分かっているはずだった。
でも、その安易さがかえって仇となった。
ナビどおりに行けども行けども、目的地には着かず、しかもナビを見ると、存在しない道を走っているではないか！
要するにこの車のナビは古いようだ。
向こうの道に出なくてはいけないのに、出ることが出来ない。
パパが冗談で「そうかあー さっき鎌原観音堂で１０円しかお賽銭をあげなかったからなあー」と冗談でつぶやいた。
「あらっ、わたしは１００円だったわよー」とまま。
「うん？とすると・・・？」
パパはお姉ちゃん達を見て「お参りしなかった人もいるからなあー」と冗談ばかり。
それにしても不思議だ。
なんで抜け道が見つからないんだろう。
きつねに化かされているのだろうか。
僕はとても不安になった。
もうこれで、この道は三回目だよー
ナビを無視してこの道を行ってみよう～！
パパが決心をしてしばらく行ってみると、お姉ちゃんが「あれっ！この道わかるわよ～♪
ままが勤めている会社が借りているあの貸別荘（メゾン北軽井沢）の近くじゃないの？」と叫んだ。
「そうよそうよ～あの道だわ～♪」とままも叫んだ。
パパも思い出した。
お兄ちゃんは初めてだから、訳がわからなかったけれど、ともかくも知った道に出られた様子にほっとしていた。
きつねに化かされたって話はよく聞くけれど、本当にこの時ばかりはそうなのかも？って、思ったほどだった。
貸別荘まで来ればもう大丈夫！
不安な中、パパは冗談を飛ばしていたけれど、こういう時のパパはなんだかたのもしく見える。
パパが不安がっていては、みんなもっと不安になるからね。
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない？厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ？
ひょいっ！大丈夫だった、良かったあ～♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん？そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ！ハッピちゃん、可愛い～♪ ハッピーポッターだあー！♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん？僕って今注目されてるの？
さてさて、お財布は空っぽ、お腹も空っぽのところで、夕食だ。
おいしいピザ屋スコルピオーネツーにまっしぐらだ。
といっても僕はお留守番だよ。
なに、もう平気さ。
慣れちゃったよ。
ここからは、ままから聞いたお話だよ。
ここの窯焼きピザは本当にパリッとしておいしいそうだよ。
毎年行っていることでもわかるよね。
そして、おつまみには窯で焼いた各種ソーセージの盛り合わせが最高！
お行儀が悪いけれど、以前お隣の人がおいしそうに食べているのを見て、それ以来病みつきの
「カルツオーネ」も注文した。
やっぱりままはだめだよ。
すっかり写真を撮るのを忘れてしまって、撮れたのは最初の壁に描かれた面白い絵と、
最後のカルツオーネだけだった。
まあ、仕方ないね。食べるのと飲むのとお話が同時進行なんだものね。
これ以上、写真なんて技はまあ、ままには無理な話だったねえ。（笑）
