平成19年8月11日の土曜日。

今日はね、パパとままは二人だけで南箱根に行くんだ。
えっ?僕は行かないのかって?
そうなんだ。僕は久しぶりに一人でお留守番だよ。
な~に、平気さ。ペットホテルや病院や美容院などで何度か僕はお世話になったことがあるけれど、
ケージに入れられるし、なんだか落ち着かないんだ。
一人で寂しくないかって思うでしょう?
でもね、僕は自由に動けるお家の方が好きなんだ。
今は毎日35度以上の気温だからね、ちゃんとエアコンをオンにしてもらって、それから、寂しくないように
ラジオも付けてもらえたし、なんの心配もいらないんだ。
そうだね、何が不満かっていうと、食事のことかな。
缶詰のお肉が食べられないことくらいだね。
でもね、食事用のドライフードの他に、おやつとして、僕の大好きなモノばかりを用意してくれたから、
文句なしだよ。
パパ、まま安心してお出かけしてね。

「お盆休みの始まりの日だからね、今日はきっと高速は混むだろうね、でもね、ハッピーのお散歩を
済ませてからでないとね」って僕は早朝にお散歩に連れて行かれた。
さ~て、今日はどちらの道に行こうかな?
曲がり角に来ると僕はいつものように少し立ち止まった。

箱根の山は天下の剣

その1

実は、今回の南箱根行きはままの妹のお家の別荘にお呼ばれしたんだ。
1年前に購入して、遊びに来てよ~といつも言われ続けていて、やっとやっとその機会を見つけた
というわけだ。
なにせ、ままは働いているし、スケジュールがいつもいっぱいだからね。
富士山が見えて、温泉付きの別荘だなんて、すごく魅力的~♪

僕もね、本当は最初は行くつもりだったんだ。
まあ、勝手にそう思い込んでいたんだけれどね。
でもね、ままの妹の子供達は悲しいことに全員気管支喘息の持病を持っているんだ。
しかも孫はまだ赤ちゃんだからね、そういうことをままは直前まですっかり忘れていて、迷惑をかけると
いけないし、じゃあ、、ハッピーはお留守番だねって、ことになったのだった。
当然だよね。
僕は大丈夫さ!
妹の意見を取り入れ、三通りの行き方の内、①の東名の厚木で降りてターンバイクを通って
行く方法をパパ達は選んだ。
これが大正解だった。
このお盆の時期、どの時間が一番空いているかなんて賭けのようなもの。
普段の行いがやはりいいのだろうか?(笑)
なんと、高速は全然混んでなくてスムースにターンバイクまで行くことができた。
ところがそれからが大変だった。
やしのみ家の愛車プラドに備え付けのナビは、案内は神奈川県まで。
静岡から西は地図のみだった。
一応場所はプリントしてあったから、車の地図と併せてにらめっこ!
湯河原の方に下っているが途中でわかり、またターン。
昼食を別荘の近くのレストランでとりましょうと、妹と携帯で連絡してからどのくらい時間がたったことか!
目的地周辺へ着いてからも傘をさして待ち受けている妹のすぐそばを走り去り、妹は慌ててパパ達の
車を追いかけて、ぜーぜーしながら、携帯に電話があった。
んもっ! すごいスピードで走り去るんだものー
そんなこんなで、やっとやっと巡り合い、昼食を共にした。
その後お昼間から温泉に入り、なんと広いバルコニーでビールを飲み、爽やかな風を頬に感じながら、
自然を満喫した。
そうそう、このところヒーバー中の「ビリーズブートキャンプ」もやったんだったね。
これは後が大変だ。体の節々が痛くなるのは目に見えている。
普段あまり運動しないからね、どうなることやらねえ~
夕食はやはり別荘地内にある、おつまみがおいしいと評判のお蕎麦屋さんで、乾杯だった。
おいしいお酒とおつまみとそして、最後には蕎麦をいただき、ほろ酔い加減で帰った後はカラオケを
やりながらの二次会だった。
飲んで唄って~年を忘れておおはしゃぎ~♪
箱根の山は天下の剣~♪ すっかりいい気分~♪
うん?ままの声は出たのかって?
出ないよー でもね、とても楽しかったってさ。
上手下手よりも、そうして楽しく過ごすことができるのが一番だってさ~♪
早朝といっても、もう陽射しは強く、迷うまでもなく僕は左へと曲がった。
そうだそうだ、今日はパパ達はお出かけだからね、てっとり早いショートコースを選ばねば!
例の林がある日陰のコースだよ~♪

僕のお散歩をしたから、出かけるのが遅くなっちゃったね。
高速混んでないといいな。

南箱根へ行くには三通りの行き方がある。
①小田原厚木道路で来てターンバイクで行く方法。
②小田原厚木道路で行って、海岸線を走り熱海から上がって行く方法。
③東名で沼津まで行って136号線を使う方法。
そして、いよいよ僕のお気に入りになった、この写真だよ。
大きなトランクの中には分厚い本が立てかけてあった。
そして、僕はその中に入るように言われた。
あーっ、ままが大好きなご本があるよー
でも、これってちょっと小さくない?厚みもあるし、。。僕は入れるかなあ?
ひょいっ!大丈夫だった、良かったあ~♪
次に、トランクに手をかけるように言われた。
そーっとかけてみた。
なるほどねえー・・・うん?そばにきれいなお花も置かれたよ。
「あらっ!ハッピちゃん、可愛い~♪ ハッピーポッターだあー!♪」
見ていた皆が口を揃えて言っているのが僕の耳に入ってきた。
うん?僕って今注目されてるの?

野の花を探してみたよ♪