この旅行の締めくくりは、実は主人の小学１年生の時の恩師を訪ねることだった。
先日の小学六年生の時のクラス会で、１年生の時の先生のお話になり、今は群馬県の
前橋に住んでいることがわかり、じゃあ、今度みんなで訪ねてみようという話になったのだった。
ところが、今回の旅行でちょうど帰りに少し足を延ばせば会えるからという理由で、
先生に連絡をしたところ、先生は８０歳だとは思えぬ華やいだ声で、大喜びしてくれ、
ぜひ立ち寄るようにと、トントン拍子に事は進んだというわけだ。
皆さんより一足お先に失礼〜だった。
５０年振りの再会にもかかわらず、まるで昨日のような思いにとらわれた先生とその生徒・・・
そういえば、何々ちゃんはこうだったわね、とか、すーっと名前が出てきたのには驚いた。
すごい記憶力だ。
私なんて、とてもとても足元にも及ばないわ！
若い頃に保母さんをしていたことがあるが、その時の子供の名前はまるで思い出せない。
情けない事だが・・・
主人のクラスは素晴らしいクラスだったのだなとつくづく感じたことだった。
湖の周辺にはこの遊覧船の他に、手漕ぎ、足漕ぎのボートやサイクリング、冬にはワカサギ釣りも楽しめる。
そして、次に乗った湖畔を周遊するトテ馬車も人気の一つだ。
こちらはやしのみ家の貸切だったけれど、2000円だとのことで、じゃあ分相応かしらってね(笑)
乗ることになったのだった。
ぽっかぽっかと蹄の音が快い。
さわやかな湖面からの風も心地よかった。
そして、何よりも御者のおじさんのお話も面白く、あっというまに時は過ぎ去った。
おじさんのお話ねえ〜それはね、途切れることのないお話だった。
ある有名人が彼女と乗ったけれどね、僕は知らないふりをしたんですよ。
実はその人は○○さんと○○さんだったんですけれどね、お忍び旅行なのに、悪いからねえー
とか・・・
わたしはねえー この馬に食べさせてもらっているんですよ。
逆なんだよね。
わたしが馬を食べさせているんではなく、馬にね・・・と感慨深げに話す。
大事そうに馬の背中をたたきながら話すおじさんは、といってもわたしより若かったけれどね(笑)
表情が豊かでとても優し気だった。
このトテ馬車の名前の由来は真鍮ラッパの音に由来しているそうだ。
大正時代に始まったこのトテ馬車は歴史ある観光馬車だ。
４歳だというお馬の貫太郎君は人慣れしているのか、お別れするのに、何度もお辞儀をして愛想がとても良かった。
貫太郎君、ありがとう♪
おじさん、私達だけだったのに、周遊してくださって、ありがとうございました♪
榛名湖は榛名外輪山によってできたカルデラ湖だ。
湖面標高１０８４メートルは、自然湖としては国内有数である。
湖面に映し出される椎名富士の姿は、雄大なさまを湖面にも映し出し、胸を打った。
湖周りは約５キロメートルもあるという。
この辺りはリゾート施設も多々あり、避暑地に最適な環境なのであろう。
夜にはホタルも見られるらしいが、これで帰路につかなければならず、とても残念だ。
スワンの遊覧船にも乗りたかったが、何人か集まらないと運航しないそうで、「よければ貸切で
4000円をいただければ...」とのお話にはとても乗れず（あははっ 確かに乗れなかったわけだけれどね）
「我が家はそんなにお金持ちではないので・・・」とお断りした。
まあ、いいかあー
スワンをバックに写真をパチリ！で我慢の子。
今回は一泊二日の短い旅ではあったが、素晴らしく充実した旅となった.
心配した主人の体調も今回は順調で、本当に良かったな。
旅行も年を取ると思うように足も延ばせなくなる。
これからは、ちょくちょくいろんな所に出かけられたらなと思っている。
美しい場所を見て、おいしい食べ物を食べて、体にいい温泉に入って・・・
一生懸命に生きているご褒美に、宝くじは当たらぬとも(笑)、小さな幸せを
感じることくらいはは許してもらえるわよね。
そうでしょう？
神様、仏様、ねっ、そうでしょう？
平成２０年７月4日（金）
昨夜はよく食べよく飲んだ。
朝食は急ぐ旅でもなし、８時半に予約を入れていた。
まあ、朝から御馳走だ事！
ごはんも、麦とろの他に、コシヒカリのおいしい白米と新鮮な玉子があり、ついついいつもは朝食はお茶碗に
半分くらいしか頂かないのに、なんと２杯も食べてしまった。
これじゃあ、太るわけよね。
その一杯が豚になるっていう言葉、その時にはすっかり頭から抜けていたわ〜(笑)
それにしても、量が多過ぎる。
朝から鍋物が付いているなんてね。
やはり、年齢別コースを作るように、アンケートに記入しなければ！
残すのはもったいないんだもの。
量より質でお願いしたいわ〜。
でもね、御馳走様でした。
とてもおいしかったから、文句は言えませーん。
「ぽちとにゃんこのお家」で過ごしたハッピーは、なぜか今回はとてもご機嫌。
いつも軽井沢で一人でお留守番の時は、とても寂しそうな顔をするけれど、なんでかな？
お利口さんなハッピーだったわね。(*^。^*)
行きには立ち寄れなかった榛名湖に寄ることになった。
今度は通り過ぎないように、ナビでしっかりポイントを押さえてね。
予報では崩れるようなことを言っていたけれど、なんと晴れてきた。
なんとまあ、行いが良いやしのみ家なのでしょうね。(笑)
たった一拍のタイムスリップの旅だったけれど、まるで異次元の世界に
入り込んだかのような錯覚に陥った今回のお宿は最高だった。
また来たいと思いますか？とのアンケートに、もちろん、また伺いますと
即書き込んだ。
お土産にそば茶をプレゼントされた。
このそば茶も自家製でとてもおいしく頂いた。
そば茶って、体にいいのよね。
薬師温泉「旅籠」さん、楽しいひと時をありがとうございました。
